50代で歯並びや歯のかみ合わせに悩みがある方で、矯正治療を一度は考えたことがある人はいらっしゃいますか?
筆者である私、2023年12月から歯科矯正をスタートし、現在ワイヤーが外れた状態となりました。

※これはイメージです
現在は、矯正が終了した歯並びを維持するため、リテーナー(上下の歯型を取って作成した透明なマウスピース)を食事以外の全ての時間に装着しているという段階です。

これがリテーナー
そもそも私は「歯科矯正」は数年前まで自分の人生には無関係な言葉だと思っていました。
いわゆる「八重歯」もありましたが、お金をかけて治す必要性を感じることはなく、それなりに気に入っていたくらい。
ところが、数年前歯の治療を受けた後、歯のかみ合わせに左右の高低差が生まれたのが、違和感の始まりでした。
かみ合わせがしっくりせず、常に舌に歯が当たるようになり、いつも不快な状況に。
ずっと一生この不快なかみ合わせと付き合っていくのは嫌だし、どうにかしたいと思うようになりました。
「歯の噛み合わせの治療」自体ネットで調べてもあまりピンとくるものがなく、あきらめかけていたある日……
たまたま噛み合わせの治療選択肢の1つに、歯科矯正がある、とネットで知り、一筋の光明が見えてきました。
偶然にも同級生で一足早く歯科矯正を始めた友人がいて、「50代でもOKだよ」と言うので、私も同じ先生にお世話になることに決めました。

想像以上に大変だったワイヤー生活でした
そして、1年5ヶ月のワイヤー生活から開放された今、結論としてはもちろん、
「50代でも歯科矯正やって良かった!」です!!

人生100年時代と言われる現代、50代はまだ人生の折り返し地点。
これからの生活の質(QOL)を高めるためにも、歯科矯正は十分に価値ある選択肢です。
この記事では、50代からの歯科矯正のメリットと注意点について、私の体験談も交えながら解説していきます。
50代で歯科矯正を始めるメリット
美しい歯並びで自信と若々しさを得る
美しい歯並びは、見た目の印象を大きく左右します。

歯並びが整うことで、口元のコンプレックスが解消され、自信を持って笑えるようになったという声は多く、実際に「もっと早くにやっておけばよかった」という感想もよく聞かれます。
また、口元が引き締まることで若々しい印象を与える効果も期待できます。
一口メモ
矯正を始めて、改めて歯並びの大切さを意識するようになりました。欧米では歯並びが悪いと「自己管理能力に欠けている」とネガティブに捉えられることもあります。今後海外の方と話す時、自信を持って歯を見せられるよう、今の歯並びをキープしたいです。
かみ合わせの改善による健康効果
歯並びが悪いと、かみ合わせが乱れ、食べ物をしっかり噛めなかったり、顎や肩こり、頭痛など全身の不調につながることもあります。
矯正によってかみ合わせが整うと、咀嚼機能が向上し、食事をしっかり味わえるようになります。

これにより、消化吸収が良くなり、身体の健康維持にも直結します。
一口メモ
矯正治療により、自分の身体をよりよく知ることができました。
私の場合、元々の歯並び自体ズレがあったことと、「左側だけで歯ぎしりをしている」ことを教えていただきました。
それは左側の頬の発達と歯の減り具合を見て分かるそうです。
私の場合バランスをとるためには「今後一生食事には右側だけの咀嚼でOK」ということです。
矯正治療は単に歯並びを治すだけでなくて自分だけでは気づけないことも知ることができたのでとても有り難かったです。
「矯正は奥が深い!」
虫歯・歯周病予防と口腔衛生の向上
歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり、歯垢や歯石がたまりにくくなります。
その結果、虫歯や歯周病のリスクが大きく低下します。

口腔内の衛生状態が良くなることで、口臭予防にもつながります。
一口メモ
ワイヤー装着中は食べ物がワイヤーと歯の間に溜まりやすいので、虫歯にならないように通常以上に丁寧に歯磨きを行わなくてはなりませんでした。
口内の衛生を保つために時間を倍以上かけて歯ブラシで歯と歯の間、ワイヤーと歯の間の食べ残しをかき出し、さらに時に一日の最後にフロスを使ってかき出します。
今回矯正にチャレンジした結果、これまでどれだけ歯の扱いをぞんざいにしてきたか後悔の念が込み上げてきました。
これまで歯の健康をおろそかにした食生活やいい加減だった歯磨き習慣など、反省すべき点がいくつも浮かんできました。
今回、矯正をしたことで歯磨きやフロス、またフッ素うがいなどの良い習慣が身についたのは、予想外の素晴らしい収穫でした。
今後長くて3~40年間、できる限り自分自身の歯で食事が続けられるよう、この習慣を続けていきたいです。
認知症リスクの低減
近年の研究では、しっかり噛むことが脳の血流を促進し、認知症のリスクを下げる可能性があることが分かっています。

矯正治療によって噛み合わせが正常化されると、咀嚼筋への刺激が増え、脳の活性化にも寄与することが期待されています。
今後の人生のQOL向上
日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳を超えています。
50代はまだ人生の半ば。これからの人生をより快適に、健康に過ごすためにも、歯科矯正は大きな意味を持ちます1。

50代からの歯科矯正で注意すべきポイント
虫歯などの治療は矯正前に済ませる
歯科矯正の開始後に虫歯治療の必要が生じた場合、ワイヤーを一度全部取り外す必要があります。
ワイヤーを固定するために歯の表面に強力な接着剤をつけて装具が取り付けられているので、単にワイヤーを抜くという単純作業にならず、これらの接着剤も削らなければならないため、歯全体に大きな負担がかかります。
ですから、できるだけ虫歯治療は歯科矯正前に全て済ませておくことをオススメします。

また、歯周病が進行していると、矯正治療中に歯肉が下がったり、歯を支える骨が減ってしまうことがあるようです。
歯肉退縮のリスクを伴うため、歯周病のある方は事前に歯周病のチェックと治療が不可欠といえます。
一口メモ
歯科矯正に入る前に、レントゲン撮影や歯周病チェック、アンケートなど、矯正が開始できるかどうかの一通りのチェックが行われます。
それでも、矯正治療中にアクシデントに見舞われることも。
私の場合、過去の虫歯の詰め物が外れるというアクシデントが起きました。
私がお世話になっていた矯正歯科では虫歯治療はしない主義だったので、別の歯科医院でお願いする羽目に。
しかしそれはいわば怪我の功名で、そのおかげで新しい歯科医院と出会うことができました。
歯はメンテナンスに気を配ってナンボ。
例えば、デンタルフロスの中で一番クオリティが高いと言われているのがオーラルケア社の「フロアフロス」。
そこの歯科医院ではまさにそれを勧めてくれたので、「間違いない」と確信し、数ヶ月に1度メンテナンスに通っています。
歯のメンテナンスを定期的に行うことでQOL(生活の質)がバク上がりしているのを感じています。
治療期間が延びる可能性
一般的に矯正治療は1年半~2年程度ですが、加齢による新陳代謝の低下や骨の再生能力の低下により、歯が動きにくくなり、治療期間が延びる場合があります。
ちなみに、若ければ若いほど歯は移動しやすいので、矯正治療は短い期間で終わるようです。
一口メモ
私の場合は、ワイヤー装着は1年半くらいと予告があり、実際は1年5ヶ月で外すことができました。しかし、肝心なのはワイヤーが外れたら終わりではなく、さらにリテーナーを装着して固定する期間が残っています。4ヶ月は食事以外1日中、残り1年は夜間だけの装着。リテーナー装着時は、水しか飲めません!しかも食事後に歯磨きしたら、外した時間がトータル3時間となる前に再装着せねばなりません。お茶もコーヒーも飲めません。コーヒー好きの自分としては結構辛いのですが、この歯並び維持のためにがんばるしかありません。
歯科矯正中の食事
歯科矯正中は、食事内容に細心の注意を払う必要があります。
硬めの食べ物(ナッツ類、せんべい、フランスパン、かき氷、氷)は装置が破損する危険があるため避けるべきと言えるでしょう。
また、ガムやキャラメル、お餅、ハードグミなど、粘着性の高いものも装置にくっつく恐れがあるので避けたほうがよい食べ物です。
避ける必要はないけれども、葉物野菜(レタス、ほうれん草など)や素麺、パスタなどは装置に絡みやすいので、食事後の歯磨きは特に丁寧に行う必要があります。

コーヒーや紅茶、お茶、カレーなど色素の強い飲食物は矯正装具のゴムにステイン(シミ)がつきやすいので飲食後、早めに歯磨きをする必要があります。
肉類に関しては、焼き肉など食べられなくはないですが、硬さによっては噛めないものも!

ひき肉料理が一番矯正中の歯には優しい食べ物と言えるかもしれませんが、いずれにしろ装具や歯に繊維が残りやすいので、歯磨きやフロスなどの手入れが重要です。
矯正装置をつけると、歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
50代で矯正を行う場合は特に、日頃からの丁寧なブラッシングや定期的な歯科メンテナンスが不可欠、といえるでしょう。
オススメの歯ブラシを紹介します。
一口メモ
筆者自身の矯正中の最大の悩みは、というと「食事が美味しく感じられない!」ということでした。
矯正の先輩である友人の「食事のたびにタオルかけの如く食べ物が装置やワイヤーに引っかかる」という言葉が、矯正中の食事の不快感を表すのにピッタリ過ぎて笑えました。
「普通に噛んで食事をいただく」ということのありがたみを初めてここで知ることができました。
治療代と治療期間への覚悟
治療代は決して安くありません。
お願いする矯正歯科医にもよると思いますが、私の場合初期段階で60~70万円かかりました。
また1ヶ月ごとに通いますが、保険外治療となるため一回の診察で約6000円の支払い×18ヶ月、そしてワイヤーが外れた後も経過を診てもらうため通院は続きます。
こうした治療代について納得したうえで治療を始める必要があります。
ワイヤー取り外し後リテーナーを食事以外の時間に装着する期間が4ヶ月、その後夜間のみリテーナーを装着する期間が1年間、合計34ヶ月(2年と10ヶ月)治療終了までかかるので、この長い治療期間についても覚悟が必要といえます。
まとめ
50代で矯正歯科を始めるメリット
- 美しい歯並びで自信と若々しさを得る
- かみ合わせの改善による健康効果
- 虫歯・歯周病予防と口腔衛生の向上
- 認知症リスクの低減
- 今後の人生のQOL向上
50代からの歯科矯正で注意すべきポイント
- 虫歯などの治療は矯正前に
- 治療期間が延びる可能性
- 歯科矯正中の食事
- 治療代と治療期間への覚悟
以上、50代からの歯科矯正のメリットと注意点について解説しました。
50代からの歯科矯正を悩んでおられる方の参考になれば幸いです。

私の場合は歯科矯正により、歯並びのズレが直っただけでなく自らの健康の元である食生活を支える歯の手入れに対する意識が高まったことが何よりの収穫でした。
歯並びを整えることで口腔環境が改善されたことに本当に感謝しています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
またのご来店をお待ちしております。
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