ビデオの「ビ」の字も家庭になかった時代、好きな歌手やアイドルのTV出演を見逃すまいと、TV前で正座して待ち構えたものでした。
70～80年代にかけて生放送のベストテン系番組が流行っていたころ。
TBSの人気歌番組「ザ・ベストテン」などの音楽番組で好きな歌手たちの生歌唱を見られました。
「好きなスターをリアルタイムで見ることができる」生放送は、本当に貴重でステキな時間でした。
この「TVに正座」シリーズでは、特に昭和時代を彩ったアイドルやスターに焦点を当てその魅力を解説していきます。
今回は昭和のスーパースター「山口百恵」さんの人気の秘密について探ってみました。
昭和歌謡アイドル山口百恵編②～百恵を支え共に花開いた人たちとは？
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昭和歌謡アイドル山口百恵のプロフィール
| 山口百恵 | |||
| 本名 | 三浦百恵（1980～） | ||
| 生年月日（出身地） | 1958年1月14日（神奈川県横須賀市） | ||
| 活動期間 | 1973年～1980年 | ||
| 事務所 | ホリプロダクション | ||
百恵さんのデビューのきっかけは、TVオーディション番組『スター誕生』で同学年の森昌子さんの活躍だったといいます。
森昌子さんのようになりたいと、オーディションを受け合格したことからデビューが決まります。
なお先日NHKBS４K放送にて、昭和アイドルの仕掛け人たちのドラマ「特集ドラマ アイドル誕生 輝け昭和歌謡」が放送されましたね。
森昌子、桜田淳子、山口百恵の花の中三トリオを始め、ピンク・レディー誕生まで日本中を熱狂させたアイドルの誕生秘話がドラマ化されたとのこと。
残念ながらNHKBS４Kを観る環境がないため、2024年1月2日のNHKBS放送(夜9：00～10：29)でのオンエアを録画準備して待ちたいと思います！
昭和歌謡アイドル好きの方、必見ですね！！
昭和歌謡アイドル山口百恵人気の秘密
百恵さんの人気の秘密を3つの観点から見ていきましょう。
山口百恵人気の秘密①デビューからの七変化
百恵さんの芸能人としての活動期間は1973年～1980年。わずか7年半という短い期間です。
この短さ、意外だと思いませんか？
百恵さんの人気の秘密の1つはこの７年半の中で、どんどん変化していったこと。
デビューの頃の写真にはまだあどけなさや野暮ったさが残り、少し陰りのある表情のレコードジャケットが多い（おそらく他のアイドルとの差別化を図ろうという事務所戦略と思われる）。
しかし歌手として、そして女優として経験を積む中で、その表情に美しさや華やかさがだんだん加わっていきます。
歌も最初は千家和也さんや都倉俊一さんなど歌謡曲のヒットメーカー中心の作品でした。
ところが『17才のテーマ』というアルバムへの作品提供をきっかけに阿木燿子さん・宇崎竜童さん夫妻がシングル作品の制作陣に加わったのが一つのターニングポイントとなります。
この阿木燿子・宇崎竜童夫妻の起用はなんと百恵さん本人のご指名だったということです。
そしてこの起用はピタリと百恵さんにハマっていきます。
ホリプロダクションという大手の芸能事務所に所属しており、シングルは3ヶ月に1枚、そしてなんとアルバムも4ヶ月に1枚という超ハイペースでのリリースを7年半続けていた百恵さん。
いくら若いとはいえ、現在ではありえないハードスケジュールだったのですね。
山口百恵×阿木燿子・宇崎竜童作品はその後リリースする曲すべて大ヒットという快進撃を続けていきます。
さらにさだまさしさん、谷村新司さんなどのアーティストからの楽曲提供が始まるとさらに歌の世界に深みと広がりが増し、百恵さんは日本を代表するスーパースターへと変貌を遂げたのです！
山口百恵人気の秘密②潔さ
引退前に執筆し200万部を超える大ベストセラーとなった百恵さん自叙伝『蒼い時』。
ご自身の生い立ちから引退までの心の内を赤裸々に綴られており、芸能界の中で味わった喜びや苦悩やスキャンダル報道などに対する怒りなど「これ大丈夫だったの？」とこちらが驚いてしまうほどさらけ出しています。
しかし、百恵さんはこのことについて「この執筆の4ヶ月間稀有な経験ができた。」と執筆、出版について後悔はされていません。
これまでの自分を書き切ることができて本当に良かった、執筆により自分自身を振り返ったことで新たな気づきにも出会えたことに感謝をし、「いつか我が子にこの本を読ませたい」と後書きで述べています。
百恵さんの文章は時に詩的でもあり、カッコいい。
だからといって自分自身を飾るわけでなく、自身のちょっぴり嫌な部分も正直な表現で書かれているのがとても小気味よいのです。
百恵さんの人気の秘密は、ズバリ、その潔さ！！だと言えるでしょう。
同時代の歌手仲間であった沢田研二さんをして「気風（きっぷ）のいい人」といわしめた百恵さん。
事務所の売出し戦略により実年齢よりも大人びた歌詞を与えられ、それにより好奇の目にさらされながらも、百恵さんは歌の完成度を上げることにまい進し、その結果変幻自在にすべての歌を自分の世界に作り上げることに成功した努力家であり、天才でした。
それはやはり天賦の潔さ、思い切りのよさと歌に没入できるすぐれた演者だったからでしょう。
そして、愛する人との結婚を機に家庭に入りその後一度も芸能界に戻らなかった（楽曲提供はあるが表舞台には出ず）。その潔さが未だに百恵さんが伝説として語り継がれる理由となっています。
山口百恵人気の秘密③TV番組でのコミュ力
役者としても素晴らしい活躍をされていましたが、それよりも筆者が百恵さんを高く評価するのはバラエティー番組でのコミュ力です。
とにかく、肝が座っていて返しがうまくなおかつキュート！
さきほど②で述べた「潔さ」があるからこそなのですが、歌番組でMCから何をふられても百恵さんの答えは聡明さと可愛さが溢れていてみんなに愛されていました。
そしてもっと好きだったのが、バラエティー番組に出演した時のコメディエンヌぶりです！
当時のアイドルさんたちはみなさん結構振り切ってやってましたが、百恵さんもちょっぴりはにかみながら、でも歌う時のクールな百恵さんと違って素顔の明るい百恵ちゃん（ここだけちゃん付けにさせてください！）の笑顔が見れるので大好きでした！
「百恵ちゃん祭り」というファンイベントがあり、デビュー2年後から引退する1980年まで毎年新宿コマ劇場を主に開催されていました。
二部構成で一部がミュージカル、二部がコンサート。初期は4日間の日程、中には7日間（しかも初日と千秋楽以外は1日公演！）行った年もあったようで！
百恵さんのタフさがうかがえますね。
百恵さんのコメディエンヌぶりとこの「百恵ちゃん祭り」は無関係ではないのでは？と推察しています。
「百恵ちゃん祭り」は回を追うごとに、百恵さん自身も積極的に企画に加わり、ファンと直接会えるこのお祭りを本当に堪能していたようです。
一部では時には黒い革ジャン姿でダンス！時には修道女姿でミュージカル！とバラエティーに富む演出だったようです。
そして実はお笑いも好きで当時は漫才コンビ「「B&B」のファンだったことが判明しています。
ドラマや映画以外のこうした舞台での活躍は知らなかったのですが、こうした舞台経験やセルフプロデュースで、百恵さんはどんどん鍛えられていたのですね！
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まとめ
以上に昭和歌謡アイドル山口百恵さんの人気の秘密について語らせていただきました。
百恵さんが引退されて久しいのですが、作品はいつまでも残り私達を楽しませてくれます。
百恵さんの引退当時小学生6年生だった筆者。
百恵さんの引退をTVで知り、いてもたってもいられず大好きだった百恵さんにファンレターを出したあの日。
今となっては何を書いたのかさっぱり思い出せません。
とにかく百恵さんが好きなお相手と結婚する嬉しさと引退の寂しさとで複雑な気持ちだったのは覚えています。
当時はシングルレコードしか買わなかったし、アルバムの存在すら知らなかったので、今回こんなに多くの枚数アルバムがあったということに驚き、またとても興味をそそられたのでぜひアルバムを聴いてみたいと思います！
今回はご来店ありがとうございました。
次回もどうぞお楽しみに。
またのご来店をお待ちしております。
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