TBS「情熱大陸」(2023年6月25日放送)に登場し、先日NHK「あさイチ」にも出演された庭園デザイナー石原和幸さんとは、どのような人なのか調べてみました。
現在は「緑の魔術師」の称号まで持つ世界が認める庭園デザイナーである石原さんですが、そこにいたるまで激動の人生を歩んでおられたということはご存知ですか?
「あさイチ」でも、「以前はバイクのレーサーを目指していた」との石原さんの一言に、大吉さんが「気になる!プレミアムトークにもぜひ来ていただきたい」と興味津々の様子でしたね^^
ではそんな石原さんの経歴をひも解いていきましょう。
庭園デザイナー石原和幸①出身地と最終学歴、家族は?
石原さんは、1958年長崎市生まれです。
最終学歴は久留米工業大学のようです。
ご家族は奥様と三人の子どもさんとのこと。
現在長崎に住み、自宅周辺を緑のテーマパークに改装中とのことです。
苦労した時代を支えてくださった奥様には頭が上がらないということですから、ご夫婦で厳しい状況も乗り越えて固いきずなで結ばれていらっしゃるのだろうなと想像します!
庭園デザイナー石原和幸②花屋から庭づくりへ
もともと学生時代の夢はモトクロスのプロレーサー。花屋や庭師にはあまり興味がなかったようです。
夢を叶えるため福岡県久留米市にある久留米工業大学へ進学。
ところが、視力が悪くなったため、残念ながらプロレーサーの夢は断念せざるを得なくなります。
そして大学時代に取得した自動車整備士の資格が活かせるカーディーラーの会社へ就職します。
その後「花屋は儲かる」との話を知人から聞いたことで、花の世界を知ろうと池坊のいけばな教室へ通い始めました。
そのうちどんどんと花の魅力にのめり込んだ石原さんは「花で生きていこう!」と決心します。
路上販売からスタートし、販売力とトーク力を鍛え行動力で成果を上げ、念願の花屋の店舗を長崎市に構えることができました。
5坪の小さな店舗から徐々に売上を伸ばし、その勢いは止まらず日本中に約80店舗、そして商社との合弁により海外へもバラ農園を開くなど業務を拡大しました。
その頃を振り返ると、「年収200万円から数年で億単位の売上を作れるようになり、花の魅力やお客さんの気持ちよりも、商売として花を売ることが最優先となってしまった」と石原さんは振り返ります。
その後バブル崩壊のあおりとともに多額の借金を背負うことになってしまいわずか2年で会社を畳みます。
しかし、そんな石原さんを救ったのは庭でした。
花を買ってくれるお客さんの依頼で庭づくりを35歳から開始。
今度はその庭づくりと花販売での商売を始めたのです。
花屋の経験のある植木屋として、花と植木のどちらも生かしたハイブリッドの植木屋として石原さんテイストのデザインを確立していき、借金を見事完済します。
庭園デザイナー石原和幸③世界一のガーデナーへ
花屋時代に一度面積あたりの売上高で日本一を獲得した経験もある石原さん。
次は「世界一だ!」といろいろな世界の庭園について調べると「RHSチェルシーフラワーショー」という英国のコンテストにたどり着きます。
RHSチェルシーフラワーショーとは、イギリス君主が総裁を務める英国王立園芸協会(RHS※The Royal Horticultural Society)が主催するコンテスト。
イギリスのロンドンで毎年5月に開催され、150年以上の歴史と権威のある国際ガーデニングショーの最高峰といわれています。
イギリスに足を運んだ石原さんはショーを目の当たりにし、人生への情熱を再燃させます。
「井の中の蛙大海を知らず」と自分自身を恥じ、「このショーで金メダルを取り世界一になる」ことを目標に努力することを自分に誓うのです。
2004年初参加でシルバーギルド(準金賞)を獲得。
2006年には念願の初の金メダルを受賞し、それ以後は中型部門を中心に2023年のショーを含め合計12度金メダルを獲得。
2016年には全部門の1位であるプレジデント賞を受賞し、名実ともに世界一となるのです!!
努力と研究とアイデア、そしてその夢を追う仲間……作庭中の石原さんはまるで指揮者のようだそうですよ。
庭園デザイナー石原和幸④”緑の魔術師”の名付け親は?
石原さんの別名は”緑の魔術師”。
名付け親はなんと英国のエリザベス女王だそうですよ!
そう、RHSチェルシーフラワーショーの総裁はイギリス君主。ご存命だったエリザベス女王も石原さんの庭園を愛しておられ、「あなたは緑の魔術師ね」とお言葉を頂いたのだそうです。
まとめ
以上、庭園デザイナー石原和幸のプロフィールなどをまとめてみました。
石原さんのRHSチェルシーフラワーショー受賞作品は日本の玄関口でもある羽田空港(第一ターミナルビル内)でみられます(「花の 楽園」)。
2015年からは渋谷区とともに渋谷の緑化事業の一環として渋谷ハチ公前庭園をプロデュースされています。
福岡ペイペイドームの植栽やヒルトン福岡シーホークのガーデンチャペルその他多くの庭園プロデュースに関わっておられるので、近くに寄った際はぜひ訪れたいものですね!
しかし、なんといっても石原さんがプロデュースする「三原庭園」が魅力です。
故郷長崎県で作られた四季の花に彩られた三原庭園。ぜひ行ってみたいですね!
三原庭園
営業時間:10:00〜21:00(年中無休)※庭園への入園は無料(無料駐車場4台あり)
借金を抱えながらも、美しい庭を作ることに情熱を傾け、見事人生を再生された石原さん。
そして、パワーアップして果敢な挑戦を続ける彼の生き方はこれからも注目したいですね!
以上お読みくださりありがとうございました!
またのご来店をお待ちしております。
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