あなたは近年話題になっている「早期リタイア」という言葉を知っていますか?早期リタイアとは「早期退職」「アーリーリタイア」とも呼ばれ、定年前に仕事をやめることを指します。
資金をためて早期退職することで、仕事に縛られない人生を送ることができるので、働き方や人生の価値観の多様性が生まれている近年、注目されています。
ただ、早期リタイア後の生活にはいくつかのデメリットがあることも否定できない事実です。
50代既婚女性の場合、どのようなデメリットがありどのような解決策が想定されるか、実体験や感想も交えながら解説していきます。
早期リタイアに興味のある方は、これから考察するデメリットの内容もしっかり考えたうえで、検討の参考にしてみてくださいね!
50代既婚女性早期リタイア後のデメリットは次の4つになります。
- 経済的デメリット
- 精神的デメリット
- 時間的デメリット
- 健康面のデメリット
それでは一つ一つのデメリットについて詳しく見ていき、その解決策も紹介していきたいと思います!
早期リタイアのデメリット50代既婚女性①経済的デメリット
早期リタイアして最も生活に関わってくるデメリットといえば、金銭面でのデメリットです。
- 収入が減る
- 公的年金が減る
- 大きな出費がしにくい
収入が減る
収入については、あなたの早期リタイアによってご主人1人分の収入へと大きく減少します。
これと引き換えにお金では買えない自由な生活を手に入れられるので、幸福度に関してはプラスマイナスゼロと言えるかもしれません。
しかし、家庭経済に関しては今後ご主人分の収入のみで家計をやりくりする必要があり、今までのように自分が稼いだお金を経済面を気にせずに使える自由は減ることになります。
解決策
世帯収入自体が減ってしまうことは、どうすることもできません。
「共働き時代も、計画的に必要最低限のものしか買い物せず、あとは貯蓄に回していたわよ」という方は案外少数派だと思います。
50代ともなると、給料もそれなりにアップし、その分「私はこれだけ稼いでいるから」とある程度の贅沢や、衝動買い、ネットショッピングやサブスクなども楽しんできたのではないでしょうか?
もちろん、私もそうでした!
だって、せっかく生きているのだから、些細な贅沢を当然楽しみたいですし、楽しむべきなのです!!
でも、ここで注意が必要です!
些細な贅沢も無計画に積み重ねると、「塵も積もれば山となる」せっかくの退職金も貯金もあっという間に減ってしまうおそれも。
だからといって「節約のみを考え贅沢を我慢する」というのではまったく楽しくないし、「お金を使わない」ことに心が支配されている気分に。
早期リタイア後の生活においては、「2人暮らしに応じた支出のサイズダウンを図り、必要なモノを必要に応じて購入し、楽しむべきところは工夫して楽しむ」というシンプル生活へと移行していくことが必要。
このシンプル生活も極めていけば、どんどん楽しくなっていくこと間違いなしなのですよ。
ここでは最も大きな支出である毎月の固定費(生命保険料、スマホ料金、電気・ガス代など)中心に見直していきましょう。
食料品買い出しは毎日行かずまとめ買いにするなど。
「節約」「倹約」というよりも、「無駄遣いせず、不要なものを買わず、必要なものを買う」ことを心がけ、インターネットで買い物をする時は、「本当に買って活用するのか」ということを冷静に一晩考えてからにする。
生活費のサイズダウンは、「これまで通り」の考え方をいったん捨て、新しく切り替えていく必要があります。この工夫を楽しめるかどうかがポイントかもしれません。
「老後2000万円問題」に対して、これから対策を立てる場合は、50代だからこそまだまだ新たなチャンスがあるのです。
新たにサイドビジネスの準備をするも良し。または新たに資格を取得してフリーランスを目指す、勉強をして資産運用を目指すも良し。
50代既婚女性 早期リタイア生活を楽しむためのオススメの資格とは?
これからまだ続く長い人生に備え、学べることは星の数ほどあります。
リスキリング最先端・元ビリギャル小林さやかさんの新たな挑戦とは
情報収集をして、副業なり不労所得なり、なんらかの収入が継続的に得られるよう努力しておくことは、心の健康上非常に大切なことだと思っています。
公的年金が減る
定年まで払うはずだった掛け金が少なめになるため、定年まで働いた人よりも65歳以降にもらう年金が少なめになります。このことについては解決策はありません。
ただし、早期リタイア後の公的年金掛金に関しては、夫の扶養となれば「第3号被保険者」として夫の加入している厚生年金や共済組合が一括して負担してくれるので、個別に納める必要がなくなるのはありがたい優遇措置です。
解決策
現在、公的年金だけでは定年後の資金が不足するといわれており、それを補うため個人型の確定拠出年金(iDeCo)や、個人年金保険に加入することで、公的年金の不足分をある程度補うことが可能です。
ただし、それぞれにメリット・デメリットがあるので、参考にしてみてくださいね。
iDeCoのメリット
- 積み立てた掛金全額が所得控除の対象となるため節税となる。
- 運用で得られた利益が非課税となる(通常の預貯金・投資信託は20.315%課税される)ため効率よく資産が増やせる。
- 受け取り時に公的年金等控除が受けられる。
iDeCoのデメリット
- 投資信託では金融機関、選ぶ商品の運用状況により資産の増減があり、自分で調べてリスクとリターンを理解しておく必要がある。
- 原則60歳まで運用中の資産を引き出せない。
- 加入時・移管時手数料、口座管理手数料、給付事務手数料、還付事務手数料(投資信託の場合信託報酬も)がかかる。
個人年金保険のメリット
- 投資に詳しくなくても低いリスクで貯蓄できる。
- 個人年金保険料控除で所得税、住民税が安くなる。
個人年金保険のデメリット
- 途中解約すると元本割れを起こす可能性がある。
- インフレに弱い
大きな出費がしにくい
リタイア後はいくら貯金があるとはいえ、それを取り崩していくことにはとても抵抗を感じると思います。ましてや、大きな出費となると、仕方ないとわかっていてもその心理的負担は大きいのです。
解決策
大きな出費については、あらかじめわかっているものであれば、できるだけリタイア前に済ませておきましょう。
いったんリタイアしてしまうと、どうしても倹約したい気持ちの方が強くなり、思い切った支出がしにくくなります。
余談ですが、クレジットカードはリタイア後も作成可能ですが、カード会社の基準があるので、注意が必要です。
これもできるだけリタイア前に作成しておくことをオススメします。
早期リタイアのデメリット50代既婚女性②精神的デメリット
一歩外に出ればフルタイムの仕事一色だった生活から一気に専業主婦へと変わることで、心にも変化が現れてきます。
- 「定年前でやめる」「無職になる」ことの不安
- ❝孤独❞❝虚無感❞との闘い
❝定年前でやめる❞❝無職になる❞ことの不安
「定年前でやめる」「無職になる」ことに対して、最初、不安でどこか抵抗を感じてしまうかもしれません。
世の中にはまだまだ「一旦就職したら、定年退職まで続けるのが理想である」という固定概念があります。
それはおそらくあなた自身の中にも強くあるのではないでしょうか。
解決策
これはもう、考え方の「軸」を「他人」から「自分」に変えるしかないですね。
一番不安になるのは人から自分がどう見えるのかを気にしたり、自分と他人とを比べて考える…つまり自分でなく「他人軸」で物事を考えてしまっている時なのです。
もちろん、何もなければよかったのでしょうが、何か理由があってこのまま仕事を続けることにあなた自身が人生の価値を見いだせなくなったから「やめる」という選択肢が生まれたわけですよね。
だけど「定年前でやめる」からといって「ここまで必死で働いてきた」ことで得た経験や人間関係は無駄にならないはずです。
自分自身、覚悟して決断した「早期リタイア」。
私自身、辞めた最初の1年間は、ついつい過去を振り返ってしまい、ネガティブに「あの時こうしていたらやめずにすんだかな…」なんて思いが頭の中を渦巻くときもありました。
でも、ふと気づいたのです。「辞めてしまえば、定年後も定年前も同じだ」と。
今なら、次のキャリアへのスタートがさらに早めに切れる!と。
他の誰でもなく、あなた自身が一番あなたの頑張りを知っているのだから、人がなんと言おうと、あなたは自分でこれまでの自分を褒めるべきで、その上で新たな人生の選択をしたらよいのではないでしょうか。
実際飛び込んでみると、「自分と家族中心」の「自由」な空間が待っており、時間をどう使おうが「自由」。
ただし、その「自由」も、多くを無駄に、無為に過ごしてしまってる自分もいますが……ま、それもいいじゃないですか!
それもあなたの自由なのですから!ガチガチに過ごしたくない時には、ゆるゆるに過ごしちゃっても誰にも文句言われませんから。
多様な価値観が認められつつある近年、「自分軸中心」で物事を考え、あなた自身誰かの役に立っている存在であることを忘れずに堂々と誇りを持って生きていきましょう!!
❝孤独”❝虚無感”との闘い
職場と家の往復に明け暮れた多忙だったあなたは、仕事をやめたとたん、ふと自分が孤独だと感じたり、虚しさを感じたりするかもしれません。
専業主婦として一日が始まる。50代ともなると、子どもが小さな頃のように、学校関係の集まりや役目などもなく、夕方夫や子どもが帰ってくるまでは基本一人で過ごす。
仕事上で毎日会っていた同僚とは、退職してしまうとよほど親しい人でない限り改めて会って話をすることもなくなります。気づくと、一日夫以外の誰とも口をきいていなかった、なんて日も体験することになるのです。
解決策
これは解決というより、まずは孤独な自分を受け入れて認めるところから始まります。
早期リタイアして、家庭に入ったら手に入れた自由と引き換えに必ず❝孤独❞との闘いがあります。これは避けられない闘いです。
でも、自分のことを大いに見つめられる最大のチャンスですから。前向きに捉えましょう。
これは決して「孤立」とは違うのです。「孤立」は味方が誰もいないことですからね。「孤独」の場合は、その時々寂しさも伴いますが、家族というあなたの味方がそこにいるはず。友人という味方もいるでしょう。
コロナはまだまだ油断大敵ですが、行動制限もなくなった今、会える時に会いたい人にどんどん会いに行くべきです!!
家族、友人、元同僚など、話ができるあなたの味方と時には連絡をとってお互いにガス抜きをするといいですね。
私は退職前は忙しすぎて、一番好きな推し以外のライブは「ま、いっか」と参戦をあきらめていました。
でも一番でなくても推したい人や行きたいライブはたくさんある。無収入だけど貯金はあるし暇は十二分にある!!
今行かなくて、いつライブに行くんですか!?と前向きにライブ参戦に取り組むようになりました!
「推しは推せる時に推せ!!」ってやつです。
ありがたいことに一緒に参戦してくれる友人がいる。その友人たちとライブ参戦を通じて頻繁に連絡を取り合うようになったことが実は何よりの宝物だと気づいています。
そして誰かの応援も大切ですが、特に推しがいない、という人はまずは自分が自分の一番の応援団になっちゃいましょう!!
また、やりがいを持って仕事に取り組んでいた分、❝虚無感❞におちいってしまうのは当然です。
だけど、リタイア後は新たに目標を持って勉強したり、趣味に没頭することで、自分の中の新しい扉が開けてくるはず。
リスキリング最先端・元ビリギャル小林さやかさんの新たな挑戦とは
50代既婚女性 早期リタイア生活を楽しむためのオススメの資格とは?
読書は元手があまりいらず(図書館ならば無料)、在宅で何冊も読みたかったらKindle unlimitedの利用もオススメですよ!
どんどん変わっていく世の中、自分自身もアップデートしたほうが楽しいに決まっています。
かのダーウィンも「強いから生き残るのではなく、変化に対応できたものが生き残る」と語っています……
心を柔軟にして新しい知識や常識を取り入れることは、心の角質化を防ぐ対策にもなります。
早期リタイアのデメリット50代既婚女性③時間的デメリット
仕事をするサイクルに慣れていた生活から一変するため、時間の使い方に戸惑ってしまいがちです。
- ダラダラと過ごしてしまう
- サポート疲れに注意
ダラダラと過ごしてしまう
早期リタイアと同時に自由な時間を手にすることができますが、時間のコントロールが必要です。意識しないと、効率の悪い時間の過ごし方をしているかもしれません。
例えば、家事はやればやるほどエンドレスなので、没頭してダラダラとやってしまうことがあるかもしれません。
またスマホやパソコンで情報を手に入れることはとても有益なのですが、つい無制限にサーフィンしてしまうことも。
解決策
「この時間までに◯◯と△△を済ませる!」「今日はここまで!」と短時間に区切ってタスクを進めていくといいですね。
ただ、ずっと気を張ってスケジュールをこなすのも疲れてしまいますから、時には休憩したり、リラックスをし、メリハリをつけて生活しましょう。
在宅ワークの気分転換!50代女性にオススメの簡単なリラックス方法とは?
たまにはアニメを見て癒やされるのもいいですよね。
サポート疲れに注意
時間があるため、子どもや親が困った時にすぐ駆けつけてあげられるーこれはメリットでしかないのですが、その分家族から頼られる機会が増えていくということでもあります。
ただ、頼られすぎて、いつのまにか自分の生活がおろそかになって疲弊してしまうことがあるかもしれません。
解決策
「人から必要とされる存在でいられる」のはありがたいことではあるのですが、自分の健康が第一です。
つい家族のために、と責任感を感じて無理をしたり、自分ひとりで抱え込んでしまいがちなお母さん。
その抱え込み、やめましょう!大変なことや悩みはなるべく複数で(家族や友人)共有して、疲れてしまわないように注意してもらいたいものです。
早期リタイアのデメリット50代既婚女性④健康面のデメリット
外に出れば仕事、家に帰れば家事と、MAXレンジで頑張っていたあなた。
ストレスから開放されたから、これから健康的な日々が待っている!と思いきや、更年期の自分と本気で向き合うことになろうとは!
- 運動不足
- 食欲のコントロール
運動不足
早期リタイアで気をつけるべきは運動不足による体重増加と体の不調です。
今まで毎日働いてきた元気な体も、仕事をやめたら衰えはびっくりするほど速いのです、特に50代は。
体力はぐんと落ちますし、その一方体重は見事に増えていきます(笑)
これも更年期特有の体調変化の一つのようですよ。
解決策
50代既婚女性は更年期障害対策を意識をしながら、健康と運動についてこれからしっかり学んでいきましょう!
自分で学ぶ、あるいはお金を払って人から学ぶ。あるいは両方。
そのくらい大切ですし、素人の聞きかじり程度の健康知識であと50年生きるのは難しい、と2年半のリタイア生活で危機感を感じています。
ジムやヨガなど、スポーツの習い事などは、不調になって整体に何千円もお金をかけるよりもよっぽどいい自分自身への投資だと思います。
特に筋肉をつける習慣は認知症予防のために大切だと実感して実行していますよ~
心もカラダも元気に、前向きになれるので、オススメですよ!
意識してスポーツ、エクササイズなどで体を鍛えるのはとても大切なことなので、自分のペースで健康づくりを始めてみましょう!!
筋トレ、ヨガ、ウォーキングやラジオ体操、スマホアプリのエクササイズなど、たとえ週1でも続けられるといいですね。
食欲のコントロール
仕事に行っていた時と違い、いつでも手を伸ばせばおやつにありつける自宅。疲れたな~とつい甘いものに手を伸ばしがちですよね。
50代となると更年期を迎え、以前と食事量が変わらなくても、体重が増えやすく痩せにくい体質へと変わっているので要注意ですよ。
解決策
仕事をやめても理想の体型をキープできるよう、また、ストレスが食欲へ向かわないよう、食欲のコントロールをしていきましょう。
そのためには何か目標ややりがいのあることを見つけ、集中できることがあると、食欲への気持ちが収まってきます。
食事の記録や、体重の記録もシンプルながら食欲のコントロールに役立つでしょう。
あと、筋肉の再生に必要なタンパク質の摂取を特に心がけるようにするといいですね。
まとめ
さて、実際に早期リタイアした自分としては、
「早期リタイアには、デメリットを上回るメリットがあった!!」
というのが正直な気持ちです^^
自由な時間の獲得、仕事のストレスからの解放など、生活がシンプルになったという実感があります。
50代既婚女性にとって、家庭、仕事の両方に頑張ってきたこれまでの生活。
頑張れる間は頑張りたいですよね、お金も欲しいですし(笑)
でも今のあなたが、もしも今家庭でも、職場においても、「こうありたい自分」と「実際の自分」が一致せず苦しんでいるならば、今のキャリアへを捨てる決断の時なのかもしれませんよ。
- 早期リタイアのデメリット50代既婚女性①経済的デメリット
- 早期リタイアのデメリット50代既婚女性②精神的デメリット
- 早期リタイアのデメリット50代既婚女性③時間的デメリット
- 早期リタイアのデメリット50代既婚女性④健康面のデメリット
今後早期リタイアの可能性がある方のための選択決定の参考やデメリットに対する早期対策になるならば、大変光栄です。
仕事を続けるにせよ、やめるにせよ、自分や家族が一番幸せでいられる状態とはどういった状態なのか。
自分の本当の幸せを追求することをあきらめないでくださいね!!それが一番大切ですから。
あなた一人ひとりが最も自分らしくいられる生き方が見つかることをお祈りしています。
今回はご来店ありがとうございます。
またのご来店をお待ちしております。
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